上の図は、からだの動きをコントロールする脳の領域を表したものです。足や胴体に比べて、手と顎が特に大きく描かれていますね。それだけ複雑な動きが要求されるということです。
脳の老化防止にも手遊びとよく咬むこと、よく話すことは効果が高いと言われています。
食事の時、「この歯で咬みきってから、こっちですりつぶして…」などといちいち考えながら食べていたら大変です。
たとえば、豆腐を食べる時、ガブリと咬みますか?タクアンは?咬み応えによって咬む力を自然に加減し、咬む歯も決まっていますよね。
≪食物をとらえる⇒噛み切る⇒押しつぶす⇒すりつぶす≫という一連の咀嚼運動は脳にプログラムされていて、無意識にモグモグできるようになっています。
食物を咬んで食べるという動作は、瞬時に膨大な情報を処理しながら行われており、知らず知らずのうちに脳を活性化しているというわけです。よく咬むと脳の血流量が増えます。