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入れ歯の変化について

新しい入れ歯を作ってしばらくは、調整が必要です。
入れ歯をのせる歯ぐきの弾力性は場所によって違います。やわらかいところは沈みますが、固いところ、骨の出っ張ったようなところは沈まないので、強く当たって傷ができてしまいます。よく、「慣れるまで我慢する」とおっしゃる方がおられますが、決して我慢しても慣れません。革靴なら、革が伸びてそのうち足になじみますが、プラスチックとはいえ、やわらかい歯ぐきにとっては凶器も同然。我慢すればするほど、傷が深くなります。辛抱強く、こまめに調整を受けましょう。

さて、ようやく慣れて何でも咬めるようになりました。でも、定期的に調整が必要です。というのは、しばらくすると、咬み合わせの部分、特に奥歯が擦り減ってきます。すると安定するところを探して、前の方にずれて咬むようになります。
特に上の総入れ歯は、前歯が強く当たると奥から空気が入って外れます。食事の時にクチュクチュ、カチカチ、音がするのは、咬み合わせのバランスが崩れてきている証拠です。食べたものが入れ歯の下に吸い込まれてはさまるようにもなります。
それでも、そのまま使い続けていると、入れ歯の歯が取れたり、真っ二つに割れたりします。一番困るのは、合わない入れ歯を使い続けると、歯ぐきのやせも進んでしまうことです。(歯ぐきがやせればやせるほど、具合のいい入れ歯を作るのは難しくなります。)こうなると、一時的に修理しても、すぐにこわれます。もう新しく作り直さなくてはなりません。

毎日乗るわけではない自動車でさえ、6ヶ月点検や2年毎の車検があります。必ず日に三度、365日食事のたびに使う歯です。メンテナンスは欠かせません。入れ歯の場合、半年毎に定期健診をお勧めします。