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命をねらう口の中のバイキン お年寄りは肺炎になりやすい

お年寄りは肺炎になりやすい

高齢者の直接の死因で最も多いのが肺炎です。その原因菌は口の中に潜伏しています。

私たちは寝ている時でも唾液などを飲み込んでいます。口の中の細菌は、胃の中に入れば胃液などによって殺されます。ところが、高齢者の嚥下反射は低下していて、知らず知らずのうちに鼻、喉、口の細菌が気管に流れ込むようになります。元気な人なら咳などによって排除することができますが、お年寄りは簡単に咳反射が起こりません。

また、気道の粘膜にはたくさんの細かい毛が生えていて、唾液や細菌が肺に流れ込まないように絶えず動いています。しかしその毛の数と運動は年齢とともに少なくなってしまい、誤嚥が起きることになります。

抵抗力の落ちた高齢者の誤嚥性肺炎予防には、口腔ケア(口の中を清掃して原因菌を少なくすること)が非常に有効で、介護の現場では積極的に取り入れられています。